Xcode Tools のインストール
Xcode Tools のインストール
Xcode Tools をインストールする方法を詳しく説明します。
目次
Xcode Tools
Xcode Tools とは
Mac OS X に付属する開発環境です。Xcode や Interface Builder といった開発ツール、Property List Editor や Icon Composer などの有用なユーティリティ、コンパイラである GCC などが含まれます。
入手先
- Apple Developer Connection (ADC)
ADC のオンライン会員になれば、Xcode Tools やその他の開発関連ツールを無料でダウンロードすることができます。登録は多少面倒ですが、最新版を確実に手に入れることができます。 - OS X のインストーラ CD / DVD、もしくは付属の Xcode Tools インストーラ CD
- アプリケーションフォルダの中の「Installer」フォルダ
プリインストール版の OS X をそのままお使いの場合は、削除していなければここに入っているかもしれません。*1
バージョンの確認
インストーラが見つかったら、まずバージョンを確認してください。OS に付属のインストーラには古いバージョンのものが入っていることがあります。バージョンは「About Xcode Tools.pdf」などの付属文書に記載されています。
最新バージョン
- Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) では、3.2
- Mac OS X 10.5 (Leopard) では、3.1.3
- Mac OS X 10.4 (Tiger) では、2.5 が現在の最新バージョンです (2009-08-27)。
特に Tiger をお使いの場合、必ず 2.1 以降をインストールするようにしてください。BathyScaphe の現行のプロジェクトファイルは 2.1 以降用のフォーマットのもの (.xcodeproj) が使われていますので、2.0 以前の Xcode では開くことができません。
インストール
- 「XcodeTools.mpkg」(バージョンによっては「Developer.mpkg」)をダブルクリックして、インストーラを起動します。インストールに必要な容量は、約2GBです。
- ドキュメントを読まない自信がある方は、「Developer Documentation」は外してもいいかもしれません。これで900MBほど容量の節約になります。
- Xcode 3.0 以降ではカスタムインストールの項目名が上記と異なりますが、インストーラのウインドウに表示される説明を読めば、どれが Developer Documentation のパッケージかは大体わかるでしょう。
アンインストール
アンインストール用のスクリプトがありますのでそれを使用します。
ターミナルを開いて次のように入力し、return キーを押します。
- Xcode 2.5 以上の場合(<Xcode directory> は Xcode Tools をインストールしたディレクトリを指します)
sudo <Xcode directory>/Library/uninstall-devtools
- Xcode 2.4.1 以下の場合
sudo perl /Developer/Tools/uninstall-devtools.pl
パスワードを聞かれますので、入力して return キーを押します。
Property List Editor だけを取り出してみる
Pacifist
Pacifist は .pkg や .mpkg といったインストーラパッケージの中身を探索し、必要なファイルだけを取り出しインストールすることができるアプリケーションで、$20 のシェアウエアです。こちらから入手できます。
- CharlesSoft
- http://www.charlessoft.com/
これを使って、「XcodeTools.mpkg」の中身を覗いてみます。
取り出す・ステップ1
- 「XcodeTools.mpkg」 を Pacifist で開きます。
- .mpkg の中にたくさんの .pkg が含まれていることが分かると思います。その中から「DeveloperTools.pkg」を開きます。
- Property List Editor が本来インストールされるべきパスは、次の場所です。これを見つけてください。
/Developer/Applications/Utilities/Property List Editor.app
取り出す・ステップ2
- リストから「Property List Editor.app」を選択し、「ファイル」>「任意の場所にファイルを取り出す...」と選びます。
- ファイルを展開する場所を聞かれますので、アプリケーションフォルダなど適切な場所を選択します。
- 管理者のパスワードを入力します。
- 展開が終了したら、とれたての Property List Editor を起動してみます。無事に起動すれば成功です(日本語リソースは元々含まれていません、メニューは英語です)。
以上の情報は、Xcode Tools のインストールは容量も食うし面倒だけど、Property List Editor だけ欲しい……という方向けに書かれたもので、本来はイレギュラーな方法であることにご注意ください。
カテゴリ: Developmentカテゴリ: カスタマイズ
- *1 OS X をアップグレードインストールした場合に、インストーラが起動しないことがあるという報告がありました。
http://bathyscaphe.sourceforge.jp/cgi-bin/wiki.cgi?p=Xcode+Tools+%A4%CE%A5%A4%A5%F3%A5%B9%A5%C8%A1%BC%A5%EB